型押し革とは

型押しは、革の表面に紋様のついた型を乗せ、熱や圧力をかけてプレスすることにより、凹凸の模様を革に定着させる加工です。

型押しの利点は、凹凸模様により元々あった革の傷を目立ちにくくすることや使用時に生じる擦れ傷などを防ぐことができます。

型のサイズや規格などの仕様は色々とありますので一例をご紹介します。

「縦幅が120cm×横幅60cm」の型を250dsの成牛半裁に押す場合は、背筋の端を縦方向、お尻の端を横方向に合わせてシャクトリムシのように連続して加工をするため、横幅の60cm部分は1cmから3cm程度の重なりができてしまうため、きれいに柄が見える部分は約58cm程度となります。

また「縦幅が120cm×横幅60cm」のサイズであったとしても、一つの大きな柄でデザインされているものと、小さな柄を複数個連続してデザインされているものがあります。

型押し革を購入する際は、制作する革製品によって柄自体のサイズ感や裁断効率をポイントにしてください。

例えば、財布など小柄の革小物用なら柄の幅が11cmから21cm程度、鞄などの袋物ようなら柄の幅が最大幅を満たしているかを確認する、ベルト用など長尺ならば型の縦幅の長さが製作したいベルト長さを満たしているか?など大まかに分類するとこの3種類です。

例外として「ロールアイロン」という繋ぎ目の生じない機械で型押しをする場合には型と型の継ぎ目が生じません。