レザークラフト(革細工・革工芸)とは?

こんにちは、レザーマニアの村川です。

今回のテーマは、レザークラフト(leathercraft)とは?です。

レザークラフトは、 英語で「leather crafts」もしくは「leather craft」と表記します。レザー(leather)とクラフト(craft)が合わさった言葉で、主に皮革を素材に用いた手工芸を表します。同意語には、 皮革工芸(ひかくこうげい)、革工芸(かわこうげい)、革手芸(かわしゅげい)、革細工(かわざいく)があり、レザークラフトを短縮して「レザクラ」とする場合もあります。

レザークラフト業界は、レザークラフト材料や革製品の売買をして経済活動に参加したり、教室やサロンを通じて知識や時間を共有したり、ライブや展示会を通じて場所や空間を体験させています。

レザークラフト(leather crafts)をする人は、レザークラフター(leather crafter)、レザークラフトマン(leather craftsman)、革作家(leather artist)、革職人(leather dresser)などと呼ばれています。

最近では、ハンドメイド(handmade)の革小物(small leather goods)や革雑貨(leather sundries)を制作する革作家やインディーズブランドが増えており、オーダーメイド(made to order、custom made、order made)の革製品(leather goods、leather products)を制作をする、趣味の方からプロの方が活躍しています。

初めてレザークラフトを体験する方向けの初級革体験教室や、専門的な内容を学べる中級・上級者向けの講座やスクールも「オンライン」と「オフライン」の双方で開催されています。

レザークラフトは、市場のニーズやトレンドに寄り添いながら、今まで何度かブームになっており、私の主観では、今は「第5次ブーム」の真っ只中です。

※注:ブームの名称やコメントは、あくまでも私の主観や好みが反映されていますが、レザークラフト業界のトレンドをざっくりと理解するための目安としてご理解いただけますと幸いです。

[第1次ブーム]
シェリダンスタイルのレザーカービングなど、カービング技法を用いた「ウェスタンスタイル」が流行する

[第2次ブーム]
革小物や革ジャンなどに鋲やスパイクを用いたパンキッシュな「ロンドンスタイル」が流行する

[第3次ブーム]
バイカーズウォレットやロープなど、「バイカーズスタイル」が流行する

[第4次ブーム]
ハンドメイド作家やクリエイターが急増し、「インディーズブランド活動」が一般化する

[第5次ブーム]
SNSやクラウドファンディングなどを利用した、「インターネットマーケティング」が大衆化する

ざっくりと分類すると、上記の5種類になるのですが、現在の「第5次ブーム」では、レザークラフトに関連する物販・店舗・塾・スクール・講座・教材・教室・資格など、あらゆるモノやコトがインターネットと共存しながら、すごい速さで進歩を遂げているように感じています。

すごい速さで進歩した要因は、コロナの影響でリアルの店舗・展示会・イベント活動が制限されたため、今まではローカルで小さく活動していたブランドも、グローバルで大きく活動していたブランドも、オンラインという自由な市場で平等に個性や価値を表現しなくてはならないWithコロナ時代になったためです。

レザークラフトを制作するための革材料(leather materials)は、タンニンなめし革(vagetable tannin tannage)をはじめ、コンビなめし革、クロムなめし革、白なめし革など、各種のなめし方法が用いられています。

国産革の中でも「栃木レザー」(tochigi leather)と「新喜皮革」(shinki hikaku)は、メイドインジャパンのブランドレザーとして国内外で高い評価を受けています。

使用される動物の種類は、牛革(bovine leather)をはじめ、馬革(horse hide)、羊革(seep skin)、豚革(pig skin)、ヤギ革(goat skin)、鹿革(deer leather)、ヘビ革(snake、serpent)、ワニ革(crocodilians)、トカゲ革(lizard)、ジャクルシー革(jacuruxy lizard)、ゾウ革(elephant)、カバ革(hippopotamus)(ostrich)、エイ革(stingray)、サメ革(shark)、アザラシ革(earless seal)、カエル革(frog)、毛皮(fur、hair)などがあります。

多くの動物の革は、食肉産業の副産物ですが、害虫駆除や環境保護の際に生じるジビエ革も近年では活用されており、エキゾチックレザーと呼ばれる希少価値の高い皮革はワシントン条約の適用範囲で養殖や活用をされています。

革に金具(bracket)やコンチョ(concho)などのパーツ(part)や装飾(decoration)を施したり、染色(dyeing)やカービング(carving)を施すこともレザークラフトの醍醐味です。オリジナリティあふれる作品の制作が可能なため、趣味(hobby)の方からお仕事(work)の方まで、レザークラフトは、性別や年齢にかかわらず幅広い方たちに愛されています。

※本ブログ記事は、2014年に村川明が記載した「レザークラフトとは?」の内容を2021年8月8日にアップデートした内容です

https://leathermania.jp/info/glossary/0003.html
copyright 2021 村川 明