トップ > 用語集 > 原料皮 > ぎゅうひ【牛皮】

  • 牛の品種には、ヨーロッパ原産(肉食種;ヘレフォード、アバディーン・アンガス、ショートホーン、シャロレーなど、乳用種;ジャージー、エアシャー、ホルスタイン、スイスブラウンなど)、アメリカ大陸原産(ブラーマン)、アジア原産(ゼブー、黄牛、水牛、ヤク)、日本原産(黒毛和牛、褐色和牛)などがあり、品種で毛の色や分布、斑点に特徴があることが多い。牛皮の毛包はほぼ均一に分布した単一毛包である。牛皮の組織構造は一般に、銀面の凹凸が少なく、真皮の乳頭層と網状層の区別がつきやすい。皮の厚さは、ネック部が最も厚くて、バット部にかけて薄くなり、ショルダーからバットの前部、ベリー部が最も薄くなる。成牛皮のバット部位の厚さが約6mm、小牛皮が約2mm程度である。この時、皮の乳頭層がそれぞれ1.2mm、0.5mm程度で、成牛になるほど網状層の比率が大きくなっている。しかし、厚さに対する乳頭層と網状層の比率は、部位的に大きな差がない。線維束は、ネック部分が太くて枝分かれの少ないものである間隔をもって緩やかに交絡している。ショルダー部では太さのそろった細いものが枝分かれよりも線維束同士でよく交絡し、線維束の密度が濃い。バット部は太い線維束がよく枝分かれしており、その間に細い線維束が混じり、密度が濃くなっている。ベリー部は枝分かれの少ない線維束が銀面に平行な層状に走っているために、交絡の程度が低くて空隙が多い。

    総合皮革科学(日本皮革技術協会)1998年:p5より転載

  • 牛皮は、乳頭層の凹凸が小さく、比較的均質なコラーゲン繊維構造をもち、機械的強度も大きい。幅広い年令(組織のきめの細かさ、厚さ、丸側の面積に関係する)の原料皮が供給可能なので、製革原料として最も多用される。量的に最も多いのが2年以上育った、25〜28kgの去勢雄牛皮(ステア Steer hide)である。生後6ヶ月から2年以内で7〜14kgを中牛皮(Kip skin)、生後6ヶ月以内で4〜7kgを子牛(Calf Skin)という。なお、成長雌牛をカウ(Cow)、成長雄牛をブル(Bull)という。

    皮革ハンドブック(日本皮革技術協会・中国皮革工業協会共編)2005年:P15より転載

  • 動物皮として最も多く使用されているウシの皮は品種により毛の色や分布、斑点に特徴があることが多い。牛皮の毛包はほぼ均一に分布した単一毛包で、乳頭層の凹凸が小さく比較的均質なコラーゲン線維構造をもち、機械的強度も大きい。真皮の乳頭層と網状層の区別がつき易い。皮の厚さはネック部が最も厚くて、バット部にかけて薄くなり、ショルダーからバットの前部、ベリー部が最も薄くなる。成牛皮のバット部位の厚さは約6mm、小牛皮は約2mm程度である。線維束はネック部が太くて枝分かれの少ないもので、ある間隔をもって緩やかに交絡している。ショルダー部では太さのそろった線維束同士でよく交絡しており、その間に細かい線維束が混じり密度が高くなっている。ベリー部は枝別れの少ない線維束が銀面に平行に走っており、交絡の程度が低くて空隙が多い。幅広い年齢の原料皮が供給可能であり、牛皮は重量のほかに性別などによってステア、ブル、カウ、キップ、カーフのように区分され、さらにヘビーステア、ライトステアなどと細分される場合もある。わが国で生産される牛皮は内地あるいは地生(じなま)とも呼ばれる。さらにホルスタイン種の乳牛皮は「ホルス」、黒毛和牛の皮は「一毛」<ひとげ>などとも呼ばれている。我が国で最も多く使用されている牛皮はヘビーステア、ホルス、デイリーステア、一毛、ライトステアの順である。

    皮革用語辞典(社団法人 日本皮革産業連合会):2018年7月24日転載

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