トップ > 用語集 > 染料 > えんきせいせんりょう【塩基性染料】

  • 染料分子内に、染料残基の水溶性基として含窒素塩基(第4級アンモニウム基またはアミン)を有し、水溶液中でカチオン性を示す。染料残基の化学構造は広範囲にわたっている。クロム革に対しては中性で、タンニン革に対しては酸性で染色できる。単独で使用することは少なく、多くの場合、酸性染料のトッピング(上掛け染め)に利用される。色調が鮮明で、着色力に優れているが、耐ドライクリーニング性や耐光性が極めて低い欠点がある。しかし、アクリル繊維には極めて高い。

    総合皮革科学(日本皮革技術協会)1998年:p95より転載

  • 水中でカチオン性を示す染料でカチオン染料と同義に用いられることが多い。植物タンニン鞣し革に対しては染まり易いが、クロム鞣し革に対しては直接には染まりにくい。一般に、染色革の色調は鮮明で光沢があるが日光及び摩擦に対する染色堅ろう度は低い。深みのある黒色スエード革には、アニオン染料との併用による染色(サンドイッチ染色法)がよく行われる。

    A dyestuff to act as a cation in the aqueous solution. It is almost used as synonym to cationic dyestuff. This type dyestuff has a high affinity to vegetable tanned leather but little direct affinity to chrome tanned leather. The dyed leather has generally a highly brilliant color with a glossy taste but a low fastness properties especially to light or rubbing. Basic dyestuff is often used in combination with anionic dyestuff (Sandwich dyeing) for black suede leather with a deep shade.

    日英中皮革用語辞典(日本皮革技術協会・中国皮革工業協会共編)樹芸書房 2000年:0138Dより転載

  • カチオニック染料とほとんど同義に用いられる合成染料。水溶液がカチオン(陽イオン)となる染料。羊毛、絹などのタンパク系線維を弱塩基性浴中で染める時に用いられたことにその名が由来する。植物タンニン鞣し革などにはよく染着するが、クロム鞣し革には直接染まりにくい。色調が濃厚で、鮮明かつ光沢があるが、日光や摩擦の堅ろう度が低いことが欠点である。スエード革の深みのある黒色染色には、酸性又は直接染料との併用(サンドイッチ染色)がよく行われる。

    皮革用語辞典(社団法人 日本皮革産業連合会):2012年11月28日転載

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