トップ > 用語集 > 革の仕上げ > らっかーしあげ【ラッカー仕上げ】

  • 硝化綿を主成分とした仕上げ剤で上塗り塗膜を形成する。ラッカー膜の外観はつやがある場合とつや消し(マット調)がある。つやは硝化綿ラッカーの種類により異なり、被膜の硬さ、伸び性、つや等を考慮して選択する。なお、つや消し剤(マット剤)はケイ酸塩、透明の体質顔料等を硝化綿と調合した仕上げ剤であり、添加量を変えることにより、つやの程度が調節できる。硝化綿系ラッカーはクリヤータイプが一般的であるが、他にW/Oタイプ及びO/Wタイプの乳化液もあり、それぞれの塗膜特性に応じた使用法がある。すなわち、クリヤータイプは耐水性、耐摩耗性が優れ、つやが出やすい仕上げ剤である。また、感触、防水性等の付与のためにワックス系、オイル系、シリコン系等の助剤を添加する場合がある。また、W/Oタイプは上塗りに使用されるが、クリヤータイプよりもプラスチック感の少ない感触が得られ、外観も革の自然な感覚を重視する等の特徴を有する。なお、上記の2種はシンナーで溶解・希釈して塗布する。一方、O/Wタイプは水性ポリマー系バインダーの下及び中塗り用配合液中に添加され、塗膜の粘着性の減少、充てん性の向上等に効果があり、水で希釈して塗布する。

    総合皮革科学(日本皮革技術協会)1998年:p139より転載

  • ニトロセルロース(硝化綿)を主体として調製した塗装液(ニトロセルロースラッカー)を使用した革の仕上げ方法。中硝化度のニトロセルロースと可塑剤を有機溶剤に溶解して調製した塗装液を染色した革の銀面にスプレーして革に光沢や耐水性などを付与する。ラッカーを界面活性剤により水性乳化液としたものも使用されているが、ラッカー型に比較して耐水性が悪く、乾燥に時間がかかる。しかし、水性タイプは通気性、感触などが良好な上、溶剤による中毒の心配も少ないので、公害防止の面から使用が増加している。

    皮革用語辞典(社団法人 日本皮革産業連合会):2012年11月28日転載

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