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  • 甲革【こうがわ】 Upper leather

    甲革の機械的性質や吸水度などを表2-7に示す。歩行中の安全性を保持するために、JISでは、引張強さ1.2kgf/mm2、引裂強さ、男子用3.0kgf/mm、婦人・子供用2.5kgf/mm以上と規定されている。表中の例では、カーフスエードの引裂強さ2.1kgf/mmを除いて、規格値を超えている。カジュアル調の裏革の無い靴では、甲革の裏側から雨や汗による色落ち・移染がクレームの原因になっている。甲革の表側は、靴クリームなどで手入れされるので、染色堅ろう度が問題になることは少ない。

    総合皮革科学(日本皮革技術協会)1998年:p204より転載

  • 靴の甲部の表革として使用される革。主に牛、山羊、羊等の皮を原料としクロム鞣し、又は植物タンニン、合成タンニンで鞣した革及びそれらの複合鞣しで製造される。ボックス仕上げ革、銀付き革、ガラス張り革、又スエード等の起毛革などが使用され、衣料用のソフトタイプ革も利用される。

    A leather type used for shoe upper. It is prepared mainly from hide and skin species of bovine, goat and sheep, etc. by chrome tanning, vegetable or synthetic tanning or a combination of them. It includes leather classes of box finish, full grain, pasted-drying, buffed skin such as suede. A soft type leather for garment is also used.

    日英中皮革用語辞典(日本皮革技術協会・中国皮革工業協会共編)樹芸書房 2000年:0397Hより転載

  • 靴の甲部の表革として使用される革。牛皮、山羊皮、羊皮などを原料とし、一般にクロム鞣し革が多いが、植物タンニン、合成タンニンなどとのコンビネーション鞣しも行われる。鞣し方法や仕上げ方法などにより多様な性状をもつ多くの種類の革がある。代表的なものは、ボックスカーフ、銀付き甲革、ガラス張り甲革やスエード革、ナッパ革などがある。

    皮革用語辞典(社団法人 日本皮革産業連合会):2012年11月28日転載

  • 靴用甲革の約70%は成牛皮より製造され、一般に、成牛革または半裁革(製革工程上で背線に沿って分割されている)と呼ばれる。他に中小牛革(カーフ、キップ)、山羊等の小動物皮より製造された甲革がある。半裁革は銀付甲革と銀磨り甲革(ガラス張り甲革)に分けられる。前者は銀面に傷が少ない素材(鞣し革)を使用して塗装仕上げしたもので、後者は銀面の傷やすれをバフィングにより修正した後、塗装仕上げを行ったものである。カーフ、キップなどの高価な原皮を用いる甲革はすべて銀付革である。また成牛皮、小動物皮とも銀面の傷が深く、損傷が著しい場合は、革の肉面を起毛し、起毛面を表にするスエード革またはベロア革としている。銀付半裁革は紳士靴に使用する一般甲革とブーツあるいは一般の婦人靴に適するナッパ革、およびカジュアル調の靴に使用するソフト調革に分けられ、それぞれ製造方法も異なる。

    皮革ハンドブック(日本皮革技術協会編)樹芸書房 2005年:P51より転載

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