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印伝革【いんでんがわ】

甲州印伝革ともいう。本来は、シカ皮を脳しょうで鞣して白革にし、煙で色着けを行い、漆で模様を付けたものである。現在では、大部分がホルマリンを主体として白革が作られ、染色加脂後、漆で模様が付けられている。

総合皮革科学(日本皮革技術協会)1998年:p194より転載

印伝革【いんでんがわ】

型番:y0105

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印伝革【いんでんがわ】

寛永年間(1624~1643年)鎖国下でオランダより幕府に献上された装飾革にインド(オランダ語表記 indien)産鞣し革が用いられていたとされ、その装飾革を国産化されたものを印伝と呼んだことによる。輸入皮革を国産模倣することは金唐革<きんからかわ>などにも例がある。京都の地誌『京羽二重』1685年(貞享2年)に土産物として「印伝」の名前があがるように各地で製造された。1781年(天明元年)刀剣装具の鑑定のための便覧書として大坂で刊行された『装劍奇賞』には「アマカハインデイア、テナガインデイア、七宝インデイア」などが図示されている。最も有名なのは甲州印伝であり、近年奈良印伝(奈良県宇陀地方)も製作されている。財布、ハンドバッグなどに加工される。このように印伝は江戸時代(1603~1868年)の呼称であるが、①鹿皮を原料とし②脳漿<のうしょう>鞣しを施し③漆を模様の型紙を使って柄付けする革と考えると、①②の条件を満たす革は『日本書紀』(720年完成)『延喜式』(967年施行)の頃から作られていたといえる。1970年頃まで脳しょう(漿)鞣しが和歌山や奈良で行われたが、現在では脳しょうは用いられず、ホルムアルデヒドと油によるコンビネーション鞣しで、漆型紙と燻べ<ふすべ>が併用されるのが主流となっており、伝統的なものとともにファッション製品にも使われている。

皮革用語辞典(社団法人 日本皮革産業連合会):2012年11月28日転載

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