スエード

読み方
すえーど
英語
Suede

意味

革の内面をバフし、ベルベット状のケバをもつように起毛させ仕上げた革で、主に子牛革など小動物よりつくられる。シルキースエードは特に高級品である。成牛革のように繊維組織が粗い革をスエード調に仕上げた、ケバのやや長いものをベロアとよんでいる。靴甲革、ハンドバッグ、衣料などに用いられる。

総合皮革科学(日本皮革技術協会)1998年:p193より転載


肉面をバフし、起毛した小動物の革。子牛、羊、豚など細かい線維からなる原皮が使用され、傷などのため銀面の価値が低いものでも使用できる。分割により得られる床革を起毛したものは床スエードと呼ぶ。

A flesh side-buffed leather from small animal skin. Skin from calf, sheep and pig, etc. having thin fiber and sometimes having disadvantageous defects on the grain are used. The same type buffed leather from split stock is called split suede.

日英中皮革用語辞典(日本皮革技術協会・中国皮革工業協会共編)樹芸書房 2000年:0611Hより転載


子牛皮、ブタ及びヒツジやヤギなどの小動物の皮を原料として銀付き革の肉面の表面をサンドペーパーで毛羽をそろえた起毛革。ベロアよりも毛羽が繊細で短く均質なことが特色で、傷などのため銀面の状態が良好でない原料を使用する場合が多い。靴の甲革などに使用する。牛床革を毛羽立たせて仕上げたものは床ベロアと呼ぶことが多い。

皮革用語辞典(社団法人 日本皮革産業連合会):2012年11月28日転載